2001年12月18日 バンコク

 14日。エジプトを 飛び立ち バンコクに降り立った。

 思い出せば8ヶ月前、バンコクに降り立ったときの目的地は イスラエルのエルサレム 嘆きの壁に行くことだった。そこで、宗教とは何かを突き詰めようとしていた。しかし、今回イスラエルに行くことを 情勢が情勢だけに、あきらめるしかなかった。エジプトから隣の国に移動すれば 憧れの地に着くことができたはずだったのに、やはり憧れの地は、はるか遠くに存在していた。

 憧れの地に行くのは また“いつか”に取っとこうと思いエジプトを発った。
 飛行機はエジプト航空。大きな機体だか乗客はまばら。僕はシート1列を占拠し、寝ころびながら本を読んだりと 実に快適な8時間を過ごした。唯一、不満だったのは 酒が出なかったということ。これが あれば完璧だったのに。

 飛行機の中で 井上靖の「少年 あかね雲」という短編小説を読んでいた。井上靖は少年時代 僕の家のある静岡県の東部で過していたということで、よく僕も知る場所が舞台になったりとしている。彼の描写に 風景を思い出し、なんとも懐かしい気分に陥ってしまった。といっても 彼が描いているのは、50年やら昔の時代設定。その中で 子供たちが いきいきと ワンパクに たくましく生きていることが描かれていた。こんな 楽しく生きている子供たちは 今の日本にはいないんだろうなと思った。
 ページを進めるうちに、僕の頭の中には 日本でなく エジプトの子供たちが浮かんでいた。エジプトの田舎で会った 悪ガキたち。目がキラキラと光り 好奇心いっぱいに野を駆けめぐっていた。すっごい 楽しそうだった。ぼろぼろの服を着ていたけど彼らは全く気にしていなかった。本で出てくる 昔の日本と 日本から遠く離れた地が文化的には全く違うが 雰囲気が似たように感じられて仕方なかった。そんな ことを考えながら、エジプトを思い出しながら 眠る。

 バンコクにつく1時間前に 目は覚めた。横になって寝ていたので 快適な目覚めだった。しかし通路を 通っていく人の目線がなんの ためにか知った時。不快になってしまった。ズボンの チャック 全開。そろそろ 社会に適合できるように 戻していかないと。

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