2001年1月12日 シェムリ アップ

アンコールワットは皆が絶賛する遺跡。でも、僕はあまり感動するほどの意味がわからなかった。
 第一に人が多すぎ、静かな気持ちになり神秘的な何かを感じることは難しい。多くの人が写真やビデオの撮影大会をして、騒ぎながら去っていく。
 そして、多くの国が援助をし修復をしている。確かに遺跡はきれいになっていくが、それはもう増築といった方がよいだろう。ギリシャで見たアクロポリスで感じた事をここでも思った。

 その中でも修復されて無い寺院の遺跡はよかった。天空の城ラピュタで木が遺跡に巻き付いている画がある。そのモデルになったといわれる寺院はやはり素晴らしい所だった。「壊れゆく 美」というものを知った。物体が壊れていくのは自然の流れ。壊れゆく遺跡の中で、目を閉じると 時を感じ 今を感じ 現在と過去が結びつく。

 エジプトでは日本人ツアー客に全く会わなかったけど、ここは多かった。やはり日本人は多い。
 現地の人はちょっとの日本語をしゃべれる人が多い。観光都市の客引きにはトルコ/モロッコ/エジプト/インドとそうであったように、その土地 土地 で流行っている日本語のパターンがある。

 アンコール ワットのお土産屋の客引きは、多くが女の子。パターンとして  「オニイサン オニーーサン。」  振り向くと 「オニイサーン 安イヨ 安イヨ。」 まるで飲み屋街を歩いているようだ。買う気がないとわかると、今度はおだてる。 「オニイサン カッコイイネー。」 ますます飲み屋街の女の子たちのようだ。ひょっとして 彼女らは日本の夜を働いていた人から日本語を教わったんじゃないか? と頭をよぎった。 「かっこいいねー」 と言われ、やっぱ嬉しくなった。でも、遠くの方で 60ぐらいの年配の方にも 「オニイサン カッコイイネー。」 と言っている子を見て、これは本心では無いのかと ガッカリ。

 そう、ここの客引きは見事に男が少ない。若い女の子か、ちっちゃい子たち。大人たちは働かないで、ハンモックの上で寝ている。2歳ぐらいの子も言葉をしゃべれないのに物売りをしていた。
 驚く事に 7歳の女の子は 英語を上手に話す。学校に通ってないのに、客が来ない時は勉強しているという。今は日本語も勉強中なそうな。僕も何個か言葉を教えると 真剣な目つきでノートに書き込み、何度も発音する。こういうのを見ていると、人間のやる気ってすごいな と思う。日本ではテストのために勉強するが、彼女らは違う、生きるために。勉強をしている時の彼女の目は少女の目ではなかった。

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